2025/04/12(Sat)00:35

『あんぱん』子役期の第1~2週終了。
史実では戦後に新聞社の同僚として出会うはずのやなせ先生と暢さんを、小学校が同じ幼馴染同士にするという脚色に、まあ去年の『光る君へ』も紫式部と道長を幼馴染にして大メロドラマに仕立て上げましたし…と思うと、大胆なフィクションを加えてでも子役時代から絡ませるのは、やはりドラマ的には運命の男女を描くのに”王道”の定石なんだろうなあ。

そう考えると、脚色を加えるまでもなく、本当に幼い頃に会い遊んでいた手塚先生と奥様(血縁のない親戚同士)の史実こそ、ドラマ制作側にとっては大ありなのでは?と、手塚夫妻主人公の朝ドラもしくは大河妄想がはかどるのは、手塚マンガOS標準搭載のオタクとしては止めようがない。

普通にマンガ好きで、普通にいちファンとして『リボンの騎士』や『ナスビ女王』を読んでいたら、新聞の長者番付に載った住所地を見て、この売れっ子マンガ家手塚治虫って、小さい頃遊んでくれたあの手塚家のオサムちゃんだったの!??と家族とともに驚くくだり、奥様のエッセイでもすごく印象的なんですよねえ…。戦前の価値観で育ったご家庭にとって、当時のマンガ家という職業がいかに手塚家のような上流家庭と結びつかないイメージだったのかも伺える、興味深いエピソードであり。

そんな史実の幼馴染ご夫妻をドラマ化するとしたら。
もしAKっぽい作風なら、第1回はいきなりお見合い場面から始まり、ヒロインが相手の顔を見て幼馴染だと初めて気づき、え!オサムちゃん!?と驚き叫ぶところでOP入り。互いの両親が何も知らせず見合いのセッティングをしたという、あえての史実ずらし脚色でインパクトある初回アバンにして掴みにくるかしらん。
もしくはBKっぽい作風なら、子煩悩な父を筆頭にヒロイン実家のキャラクターを膨らませ、昭和初期ののどかな文化的家庭と生活情景をゆっくり描き、第3~4回あたりでちょっとモダンな親戚のお家に伺う非日常イベントが発生、オサムちゃんにさりげなく出会っておいて、第2~4週あたりで戦中戦後を挟んでのお見合い再会になりますかねえ。
(この場合のAK/BKっぽいとは、実際の具体的作風ではなく便宜的なパターン分けとしての用法)

…と妄想脚色を脳内再生するととても楽しい。うん、ドラマ化してないからこそ楽しい。だってほら、もし本当に主役としてドラマ化でもされようもんなら、厄介ファンとしていろいろ言いたくなるのは目に見えてますし…。

とりあえず目下の関心事は、これほど大胆な脚色のドラマだと果たして『あんぱん』に手塚先生は登場するか否か、なのです。
『ゲゲゲの女房』では手塚先生とうしおそうじ先生を足したような名前と姿格好の「えびおそうじ先生」が登場、『なつぞら』では白黒アトムの話題と作者の名前のみ登場だった朝ドラ世界で、遂に手塚先生が主人公と深く関わる主要キャラとして降臨するのかどうか。
正直、中園脚本に存在する「手塚先生」がどんなキャラになるか予測つかないので、『あんぱん』作中に登場する戦前のマンガを観察しつつ、そわそわ戦後編を待っている。

 

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