2026年大河ドラマ
2024/03/12(Tue)20:34

主演・仲野太賀 × 作・八津弘幸 × 豊臣秀長

わーまさかのこう来ましたか!

今年来年が変化球連続なので再来年はどうかと思っていたら、意外とまた直球な戦国ど真ん中へ回帰。しかし秀吉「の弟」という少し捻った視点。そして演じるのが太賀さんなら、主役の演技を1年間見続ける楽しみは安心保証だ。

真田丸の小日向さん、麒麟の蔵之介さん、どう家のムロさん…とここ数年の大河秀吉、それぞれ違った愛嬌や人間味を少々加えつつも、基本的には総じてブラックさを押し出した人物造形が続いていて、それはそれで物語上の役割があったし楽しんで見てましたけど、こうも続くとさすがに、秀吉主役視点の大河をそろそろやってもいいのでは…?と去年からぼんやり思っていまして。

秀吉の目覚ましい出世を、その才覚や愛される性格などポジティブな側面から描かない最近の傾向は、純粋に個人の努力能力が認められ成功する未来を素直に信じることができない格差社会の反映なのか、少なくとも制作側に、”のし上がる”人物の属性をポジティブな才能として描くより、何かしらの腹黒さや狡さによるものと描くほうが受け手の共感を得られる認識があるのかなーとしばしば思えて、少し寂しくもあり。

しかし、史実云々は脇に置き、単純に創作の人物描写として見ても、あれほどの大出世を一代で成し遂げる稀代の武人にして政治家の主なる属性を「腹黒」、ましてネットスラングとしての「サイコパス」にしてしまっていいのかという疑問はあるんですよね。(これは、本来複雑かつ多面性のある人物像をどぎつい言葉に還元して”消費”するSNS感想界隈と同時に、そこへキャッチーな形でウケる「キャラクター」を造形し、また広報する制作側、双方の問題だと思う)

秀吉の場合、晩年の暗い事件に人物解釈が引っ張られてしまうところはあるんでしょうけど、主人を戴きしゃかりきに働く青年期の性格を、最高権力者かつ老人になってからの振る舞いに寄せて考えるのは、後付けに過ぎない。そもそも時代を考えれば、明るく機転が利き上司同僚部下に慕われ可愛がられる性格と、一旦敵となれば苛烈に対処する冷徹さ(裏を返せば頭の回転が速く行動も果敢)とは同居できるし、それはいくらでも人間くさい魅力として巧く描けるはずで。

…と、そんな「陽」側の秀吉を見たいなあと去年からうっすら思っていたら、この発表。
そして、こちらの制作発表会見記事で、脚本の八津さんが、まさにドンピシャなことをおっしゃっていて、嬉しくなってしまった。

>最近の豊臣秀吉のイメージは『腹に一物を抱えたサイコパス』という感じだったのですが、本作ではもっと天然でカラッとしているお兄さんを描ければと…

うーん、これは楽しみ。
「振り回されるけれどやっぱりお兄ちゃんが大好きな秀長」が主人公になるからには、素直に愛され秀吉が見られるのかしらん。
もし秀長の死で終わるなら、本当に愛され秀吉期までで物語をうまく閉じるかもしれないし。

制作統括:松川博敬✕チーフ演出:渡邊良雄 が、なにげに『らんまん』コンビというのも期待しています。松川Pのコメントに現れている手堅さが、いい方向に作用するといいなあ。

 

それにしても、制作発表第1弾のあらすじ。

田舎での平穏な暮らしに満足していた小一郎(秀長)が、「強引な兄の誘いに巻き込まれる形」で武士になり、天下取りレースに参加するはめになり、それでも「持ち前の『調整力』」で兄を支え、やがて昇りつめていく……て、えーと、似たような弟くんを2022年にも胃を痛めつつ見守ったような気がするのですが。

いやでも今回はあの秀長だし、制作発表でも兄弟仲良しは強調されているし、ましてタイトルが『豊臣兄弟!』だし、一昨年のトラウマが発動するようなことはないと信じてる、信じてますよ。素直に兄弟もえさせてくれ。(傷が深い)

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