ついに歌舞伎で火の鳥?!とリンク開いたら、ロシア民話のほうの『火の鳥』でした。わーびっくりした。
先日ラジオで勘九郎さんが『火の鳥』歌舞伎化したい!と熱弁されていたのが記憶に新しいので、手塚版の火の鳥じゃないのなら、中村屋がいないのも含めてちょっと安心のような気持ちもあるのですが、しかしやはり、手塚版もいつかお願いします…の気持ちがますます募るのです。
2022年の『新選組』歌舞伎のとき、次に歌舞伎でやるなら絶対『火の鳥』だろうなあと想像が膨らんだせいで、玉様演じる火の鳥が花道七三でつと振り返って舞台上の争いを見やり「愚かな人間たち…」と呟く姿の神々しさを、もう既に見たことあるような気になっている。え、嘘でしょ、あれがまだこの世に存在していないだなんて。
今回、玉様が全く別物の”火の鳥”役をされることで可能性が遠のくとしても、いつかあるかもしれない手塚版”火の鳥”を、玉様で見るのは諦めたくない…。

ところで、『火の鳥』をもし歌舞伎化するなら、順当にいけば黎明編か羽衣編かしらと考えていたのですが、もしかしたら望郷編こそ歌舞伎に合っているかもしれない。
絶望的で閉じられた環境下での近親婚という特殊すぎる設定を、旧約聖書のキャラ名拝借で神話構造の物語に仕立て上げた望郷編。これを擬古典の語り口で歌舞伎に翻案したら、案外すばらしくハマるんじゃなかろうか。
『新選組』のとき、60年代手塚マンガの伸びやかな身体性を生身の役者で再現できる歌舞伎の懐深さに心底感嘆したので、今度は『火の鳥』の神話的構造を歌舞伎という枠の強度が包みこんだらどうなるのか、とても、とても見てみたい。

