プラス視聴したカムカム再放送特集で、堀之内Pのコメントがとても印象的だったので、メモ。
「100年というと、壮大な物語のように聞こえるんですけれども、実は一日一日の愛しい日々の積み重ねです。その日々を3人のヒロインと一緒に歩んで、私たちが生きる現代までたどり着く、その喜びをぜひ一緒に味わっていただけたらなというふうに思います」
さすが藤本脚本トップヲタの堀之内さん…と唸る紹介コメント。カムカムの魅力を余すところなく言い切ってくださっている。
事前特集で言われてたように、確かに怒涛の展開や波乱万丈とも表現できるドラマではあるんですが、しかしやはりカムカムの魅力を挙げろと言われたら、毎日変わらぬ味で炊くあんこ、毎日何百個と焼かれる回転焼き、くだらないだのマンネリだの言われようと毎日放送される時代劇…と、日常のそこらで当たり前に存在する「有象無象」の積み重ねが実は知らず知らず人生を形作っていく、という描写を挙げたいのです。
それが毎日聞くラジオ英会話講座という主題にちゃんと集約されていったのも、また毎日15分を積み重ねていく朝ドラ枠への自己言及として、藤本さんなりの朝ドラ論提示に実はなっていたところも、とても好きで。
望んだ道をそのまま行けるとは限らず、むしろ曲がりくねることが多く、失敗したり何かを失った後も人生は続く。それでも、目指したもののためコツコツ積み重ねた日々があればこそ、最終的にたどり着いた場所で笑えるのだという、まさに藤本脚本節を長尺でじっくり味わえたのは、やはりカムカム放送の幸せな時間でした。
というわけで、来週からの再放送もできるだけ追いかけて、楽しく2周め振り返りをしていきたい所存。藤本脚本は2周目からが本番。
そういえば、2014年に『ちりとてちん』が朝BSで再放送されたときは、まだ朝ドラ界隈も1日でタグを追いかけきれる程度の賑わいで平穏だったのもあるんでしょうけど、初視聴組と再視聴組がタグに交じる中、再視聴組が誰ひとり、少なくとも私や相互さんが目にしている範囲では本当に誰ひとりネタバレツイをせず、初視聴組さんにまっさらな気持ちでこの『ちりとてちん』世界を楽しんでほしい!あの本放送時の気持ちを味わってほしい!ようこそのお運びで!と気持ちがひとつになっていたのは、すごかったなあ…と、今思い返しても温かい気持ちになる。良きインターネット時代。
もうSNSから引退してるので、今回の少々早すぎる再放送がどう捉えられるかは分からないけど、どうかあのときのように平和な、純粋に物語を楽しめるタグの盛り上がりになっていたらいいなあと、そっとかわらけを投げておく。

