2024/09/09(Mon)23:09

スマホシリーズで紫式部主人公の新作があると今更知るなど。
わー今夜だったのかーと早速アカウントを確認してみたら、スマホ式部さん、自分のトップヲタとして「谷崎潤一郎と池田亀鑑と本居宣長と山本淳子さん」だと紹介している、そのチョイスはまあとても分かりますし、大好き山本先生を入れてくださってるのは嬉しいのですが、名言「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事なり」で『源氏物語』を基礎教養に確定させた俊成と、書写整訂で後世に伝えた定家が、このトップヲタメンバーに入っていないのはちょっと気の毒になってしまった。
というか定家さん、このメンバーにご自分はともかく父上が入っていなかったら、めちゃくちゃ根に持って恨み節の歌を送りそうでは……。

というわけで、いつか定家のスマホも見てみたいですね。
インスタではしゃぐ後鳥羽院にイラァ…としたり、晩年にはタブレット(執筆編纂)が主になって、そういえばスマホ(歌)はあまり使ってないなーとしんみりしちゃったり。

 

定家と『源氏物語』といえば。
『源氏物語』等の作中に出てくる歌を定家が編んだアンソロジー『物語二百番歌合』で、例えば「光源氏」は「六条院」、「桐壺院」は「故院御製」、「軒端荻」は「伊予介朝臣女」といったように、作者名を物語中の通称でなく公的な官位や呼称で記すことで、あたかも物語の登場人物が現実の勅撰集に参加しているかのように凝った遊びをしているというのが、すごく好きでして。(しかも撰者がプロの定家だから、勅撰集、歌合としてのルール適用解像度がめちゃくちゃ高いという)

何というかこう、ドラマ小道具などで出てくる新聞雑誌記事の完成度がやたら高いときの盛り上がりとか、作中に登場する企業のロゴ入りノベルティとかキャラクターの名刺などが現実感あるグッズとして需要高いことに通じるといいますか。
物語中の人物や存在を現実こちら側の「あるある」公的場面に引き寄せ接続するお遊びに、おかしみを感じるオタク心は、昔も案外同じなのだなあと、じわじわと噛み締めたくなります。

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